「月のしずく」
劇団イッツ・フォーリーズが俳優座劇場で今日まで公演していたミュージカルですが、楽日の昼公演を観て来ました。浅田次郎氏の同名著作が原作ですが私は読んでません。
40代の独身男の荷役労働者が主人公、場所はおそらく千葉の姉ケ崎辺り、という私としてはやや肩身が狭い思いのある設定ですが、それはおいておくとして(笑)。
そこに転がり込んで来た銀座のホステスとのあまりにも住む世界が違う対照。男は貧乏で死んだ母親の墓も建てられず遺骨を部屋に置いているが、女はここ何年も母親と会わないけど母の日と誕生日には贈り物をしている、という母親との付き合い方の対照。自動化による人員削減を進める会社と、やがてはクビになる荷役労働者たちの対照。
これらの対立軸がある中で、月はいつもと同じく一日一日と形を変えているし、海は埋め立てられて見えなくなった。たった3日間を描いた脚本だけど、「時の進み」を感じるのは「月」のせいかな。あの後、男と女はどうなったんだろうね?と余韻を残したまま終わる。
ヒロインの冨樫真さんはとてもきれいでした。井上一馬さんは40の一見ダメ男をとてもよく演じていた。男たちが酒場で歌う曲「海鳴りが聞こえる」はとてもよかったです。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1374/14340670
この記事へのトラックバック一覧です: 「月のしずく」:
