OSK武生公演「ファシネーション」

遅ればせながら今日が初観劇でした。2回観劇しましたが、とても面白いレビューです。

ラテンメドレー、洋物の小芝居、MC、民謡メドレー、洋舞のフィナーレの5部構成といった武生では珍しい構成です(例年では和物の芝居またはショー、MC、洋舞という構成なのですが)。

ラテンは昔からOSKが得意としていた分野ですので見応え十分。小芝居はまあ休憩と思えばいいくらいの肩の凝らない軽いコメディで、みんな大健闘ですね(演技巧者のことりちゃんが観ていて面白い)。MCは着替えのつなぎと客席との対話コーナー。民謡メドレーは、やんしき節がやはり武生では必須ですからね~。で、今年の洋舞のシーンはどれもよいのですが、その中でも、黒い衣装の男役だけの場面と娘役だけの場面が分かれてあるのですが、これがめちゃ格好よくて最高です(振付は芹まちか)。これだけでも武生に行った甲斐があると言えるんじゃないかな? そしてロケットは往年のOSKを思わせるハイスピード!

というわけで、洋舞レビュー好きには第1場のラテンと第5場のフィナーレはたまらないですね。必見。

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劇団往来「…もう一人の君に!」~夏子~

10月10、11日は劇団往来「…もう一人の君に!」~夏子~の和歌山市民会館での公演を観ました(ミュージカルではありません)。3年前に初演されている作品なので、今回の出演者のバージョンのツアーの皮切りです。その後、12月中旬まで学校を巡回公演するので、一般公開する公演はこれだけになります。

作品的には骨髄ドナーがテーマという固いものなのですが、演劇的にユーモアのあるシーンもうまく交えて処理していたと思います(とかく、この手の作品は教条的なものが多いのですが、この作品はそうではない)。この公演をたくさんの人が観てくれるとうれしいですね。一番心に染みたセリフは(完全に覚えているわけではないのですが)

 相手が母親なら骨髄液を提供するでしょう。
 恋人だったら骨髄液を提供するでしょう。
 他人だから骨髄液を提供しないというのはなぜ? その人にも母親や恋人はいるでしょうに。

でした(という意味のセリフです)。


出演者の中では初演から出演している主役である夏子役の栄羽のぶ子さんはうまいですね(特にメガホンを持って骨髄移植を街頭で訴えるシーンには涙しました)。 他の脇役陣も各人の味を出してうまく物語を支えています。

もちろん、私のお目当てはOSKから外部出演している恋羽みうちゃんです(他に、瞳梨音、鈴華ゆうの若手も出ています)。初日なので緊張しているせいか出だしはちょっと固い演技でしたが、その後はよくなり、2日目はもっとよくなっています。でも、ダンスをやっている設定なのにダンスシーンがないのはもったいないな~。

瞳梨音ちゃんは演技うまいです。少しやせたしきれいになりました。恋人に訴えかけるセリフは真に迫っていてとても感動しました。こんなに芝居がうまいとは知らなかったので、OSKでも今後に期待が持てます。 鈴華ゆうちゃんは男役なのですが、今回は女性の役として出ていますが、うまくキャラを作っていると思います。OSK OGの若木志帆さんも出ていますが、お母さん役が似合うようになりましたね。演技はさすがのうまさでした(息子を必死に説得する場面はとても心を惹き付けられました)。

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OSK「Dream Again」(一心寺シアター倶楽)

OSKの一心寺シアター倶楽でのミニミュージカル公演(2009/8/28〜30)。

つぶれかけたキャバレーを立て直すためにショーをやろうということになり、女の子を集めてお稽古していく、というバックステージものです。当然、いろいろな職業で技量もバラバラなので衝突も起きるわけで、それぞれの子のキャラが立っていてコメディ的な要素もありつつ、一つの目標に向かって行くという作品で面白かったです。作・演出は旧OSK時代はおなじみだった吉峯暁子さん(最近はマツケンサンバの作詞家としての方が有名かな?)。

皆を駆り立て、振付を指導する役に桜花昇ぼる。余裕の出来で安定感があります。
白百合歌劇団を退団し、お高くとまっているダンサーが珂逢こころですが、今回の公演では一番の収穫かもしれません。第一幕の心の中のトゲがまざまざと見えるようなソロのダンス、第二幕にかけての心情の変化、などうまいです。
ケガをして引退したかつてのスターで今はキャバレーの掃除婦に美砂まり。コメディのメインを担当しつつ、ヒロインを立ち直させる重要な役を巧みに演じています。

チェリーガールズの他のメンバー(恋羽みう、白藤麗華、瀬乃明日華、和紗くるみ)もそれぞれ個性的なキャラをうまく自分のものにしています。それぞれ地の性格も少しだけ入れつつ、まったく違うキャラを吉峯さんが作っています。それぞれがいろいろな意味であまりにも強烈なキャラなので、コメディ的な要素の中心を構成していますね。役をうまく自分のものにしていると思います。
恋羽みうは世間知らずの美容専門学校生、ぶりっ子で引っ込み思案で自分に自信がなく、ダンスはまったくの素人という役柄。ヘタに踊るのは大変のようですが、踊れない欲求不満を解消するかのようにフィナーレではビシバシ踊ってます。フィナーレでは歌のソロパートもありますが、本人比ではかなりうまく歌えているんじゃないかな。
白藤麗華はドサ回りのダンサーという役柄ですが、あまりそういう感じはしなかったのは少々ツッコミ不足だったかもしれません。
瀬乃明日華は元レディースで今はエレベータガールという役柄で、今回のメンバーの中では一番強烈だったかも(笑)。役をしっかりと受け止めて演じていたと思います。
和紗くるみは元スケバンでOLという役柄ですが、元スケバンという部分は第2幕で唐突に出るだけなので分かりにくいですね。もう少しそれを感じさせるような部分が第1幕にあったほうがよいと思います。
若手男役二人(悠浦あやと、愛瀬光)もなかなか健闘していました。 二人とも高い声で若さを強調していましたがちょっと高すぎるような気がしますが、たよりなさがよく出ていていいかもしれません。

一つの夢に向かって前進して行くというテーマの作品なので、観終わった後はとてもここちよくなれました。3日間だけの公演というのがもったいない出来でした。

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今、一番勢いがあるOSK日本歌劇団

昨日、OSK日本歌劇団は京都・南座での公演の千秋楽を無事に迎えた。長い稽古と1週間の公演を終えた劇団員にはお疲れ様でしたと言いたい。

今回の作品は、第一部の和物レビューは賛否が分かれているようだがわりと面白い構成であり、第二部はOSKらしい振付がもう少し欲しかったという点はあるが楽しい洋舞レビューであった。トップスターの桜花昇ぼるの圧倒的な歌唱力と劇団員の充実したダンスを見せつけたという点では成功に終わったと言えるだろう。よい作品があってこそ劇団員の力が活かせるので、今後もよい作品に恵まれることを期待している。

レビュー劇団としては営業面で宝塚歌劇団に大きく水をあけられているわけだが、メンバーの実力面では決してひけをとらない、あるいは、組に分散していない分だけ充実しているのではないかと思う。歌、踊り、芝居は、在団年数が浅い劇団員はともかくとして、宝塚と比べてもわりと高いレベルにある。

男役では、桜花昇ぼる、高世麻央、桐生麻耶の実力ある3枚看板を揃え、若手では成長著しい真麻里都、楊琳、悠浦あやとがいる。女役では、朝香櫻子、牧名ことり、折原有佐の3人が上を固め、中堅・若手ではチェリーガールズの5人(珂逢こころ、恋羽みう、白藤麗華、瀬乃明日華、和紗くるみ)、柑奈めいと揃っている。層は薄いが脇系のメンバーも残っている。
この桜花、高世、桐生は三人三様でタイプが異なるため組み合わせが面白く、南座公演でもそれを活かした構成が随所で見られた。この方針はしばらくは続けていって欲しいと思う。

OSKの特色の一つとしてファンとの距離の近さがある。出待ちでは複数の劇団員と接することができる。もちろん、だいたいの人は、メインで応援する劇団員は一人だが、他の劇団員と気軽に会話できるのである。これは宝塚と比べてファンの絶対数が少ないというためではあるのだが、それゆえに劇団員全員を応援するという一体感を醸成していると言えるだろう。ファンはもっと増えて欲しいと思う反面、ファンにとって身近な劇団でありつづけて欲しいと思う。

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OSK 京都・南座公演

今日が初日のOSK南座公演「レビュー in KYOTO III」は、第一部が和物のショー、第二部が洋舞のショーでしたが、どちらもよかったです。通う価値おおいにあり!


◯第一部「さくら 颱風 真夏の京も桜満開」
作: 桃井 文、演出・振付: 西川 箕乃助

プロローグは夏の桜ということで、華やかな開幕。

チェリーガールズは嵐の精という役名で、説明進行役も兼ねていて3回同じ衣装で登場します。初日のため観客も戸惑っていたのか、2回目の登場時はちょっと浮いていたかも?難しいですな。

第四場は郷愁を誘われるとても良い雰囲気の場面だがちょっと長過ぎ。盆踊り対決はレビューとしては目新しくはないが、勢いがあって良かった。第9景は珂逢こころが色っぽい。白藤麗華の歌を聞いたのは初めてだが、意外と歌えていてびっくりした。

第五場の幽霊は真に迫り過ぎていて笑える場面ではなかったが、娘役3人の剣士はかっこよかった。

第七場は何と大正時代の水着が登場!いや、なかなか面白い趣向だ。男性ファン向け?(大正時代ですので露出は少ないです、念のため)

フィナーレで、桜咲く国を使った華やかな終わりだった。劇団員紹介をやるのは久々だよね。

◯第二部 「DREAMS COME TRUE!」
作・演出: 吉峯 暁子

息もつかせぬダンスの連続といった感じだった。今回は振付陣が多彩で、
・大谷盛雄 7場B、11場、13場、14場
・真島茂樹 8場、9場
・矢倉鶴雄 4場〜6場
・はやみ甲 1場、2場、7場A
・立ともみ 3場、10場、12場
である。ダンスのOSKの本領発揮と言えるでしょう。

第1場はオーソドックスな幕開きだったが、第2場はJAZZの場面で、スピード感あふれる振付(ちょっとフォッシーっぽいが)。圧巻は「Sing Sing Sing」だ。

第3場は高世麻央のソロ。騎士というよりも王子様の風情だが格好いい。

第4場のアラビアンナイト。女性を巡る男の争いと悲劇を描く。桜花と桐生、朝香と牧名の対決は真に迫っていた。

第5場〜第6場はチェリーガールズが舞踏会のドレスから可愛い踊り子への変身が見もの。アバ・メドレーが楽しいが、これは「マンマ・ミーア」の世界ですな。

第7場のスパニッシュはベテランから若手までOSKの男役の魅力を十分に発揮した場面だった。

第8場のタンゴ。なかなか大人っぽい場面でした。

第9場ビギン・ザ・ビギン。これは華やかで楽しい。

第10場は若手男役3人の歌と踊り。楊琳と悠浦あやとは裏声も男声になるように鍛錬が必要だな。

第11場は3組のデュエットダンス。もっとしっかりしたリフトが欲しかったし、トップ2人だけのダンスも見たいところ。

第12場はロケット。今回のロケットはまあまあかな。

カーテンコールはもちろん「桜咲く国」。


京都南座公演は再開後3年目。ずっと続くといいですね。そして、劇団員の多くが書いている夢「全国ツアー」ですが、せめて東京公演が実現する日を心待ちにしています。

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花組「ME AND MY GIRL」梅芸

事前に心配に思っていた彩音ちゃんのサリーですが、話に聞いていたよりは悪くなかった。もちろん、彩乃かなみちゃんよりは数段落ちるんだけど、歌も第2幕のソロ以外は合格点だし、いかにもサリーという感じはしました。でも、メイクはイマイチだな。

他の出演者も芸達者だし、なかなか面白かったです。

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花組バウ「フィフティ・フィフティ」

ストーリーは単純で面白いんだけど、いろいろと社会的なテーマを詰め込もうと無理している感じ。

出演者は大健闘なんだけどね〜。
ただ、きらりちゃんは子持ちには見えなかった(貫禄や色気が足りない)。
あまちゃきがわたし的には最大のヒットかな。

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OSK「Blue amber」(ABCホール)

3日間の短い公演ですが、この土日で集中観劇しました。

テーマ:
一人孤独に生きて来た殺し屋が、自分の帰りを待ってくれる人がいることの大切さを知る。

公演時間も短く、ストーリーも単純で上っ面を舐めたようなものでイマイチ。出演者数が9人と少ない制約はありますが、もう少し話をふくらませる工夫があったのではないか。また、孤児サンドロが死んだ直後に能天気に明るいシーンを持って来る演出は疑問。

ただ、高世麻央の魅力を出すという点では十分に良い作品だったと言えるでしょう。平松沙理も大人の悪女を見事に演じており、またフィナーレのデュエットダンスでのリフトは素晴らしかった。

若手男役ではサンドロの父親役を演じた蒼音淳、コミカルな役をこなした楊琳、孤児の確かな演技で観客の涙を誘った真麻里都、気弱なチンピラを演じた虹架路万、と好演。

若手娘役では柑奈めいと和紗くるみが歌で活躍し明るさを添えた。
そしてストーリー上ではヒロインを演じた恋羽みうは、2月の吹田(外部出演時のヒロイン)よりも歌や芝居の面で成長の跡が見られ、またフィナーレのダンスや笑顔も魅力的で将来が楽しみな娘役になってきた。今後は声の出し方や歌を頑張っていろんな役に挑戦して欲しいと思う。


今日からは来月の京都南座公演の本格的なお稽古が始まります。休みなしで大変ですが頑張って欲しいです。

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公演を中止する必要はない

実際に公演が中止されたわけではないけど、そのような事態にならないために、ここにも私の意見を書いておきます。

神戸市内で発生した新型インフルエンザですが、すでに大阪府にも感染を拡大しており、 さらに他の都市に広がるのも時間の問題と思われます。公的機関は学校を休校にしたり神戸まつりなどさまざまなイベントを中止にしていますが、 これは感染初期段階では有効でしょうが、それよりも進んだ段階ではそれほど意味はないでしょう。今、感染が1週間遅れたところで一般向けのワクチン製造には間に合いません。

強毒性の鳥インフルエンザを前提とした対策は経済・文化活動を麻痺させてしまいます。 もし感染防止目的での公演中止という事態が起きた場合、経営に余裕がない劇団や貸しホールには倒産するところも出て来るかもしれません。劇団や劇場は、事なかれ主義に陥ることなく、観客のマスク着用を推奨する、 といった手段を講じるのがベストだと思います。

一方、出演者は稽古や舞台でマスクを着用するわけにはいかないため、感染が急速に劇団内部に広がることによる休演といったケースも今後は出て来ると思います。人員の余裕がない劇団では苦しい状況になりますが、劇団員の健康を第一に考えて対処して欲しいと思っています。

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寝ぼけるのはやめてください>岡田敬二さん

遅ればせながら宙組を観て来ました。作品についてはとりあえずおいておくとして、ちょっとカチンときてしまったのが岡田敬二さんの解説文です。

まずは「レビューの灯を守りつづけているのは宝塚だけ」というくだり。
OSKや薔薇笑亭SKD、劇団未来劇場は無視ですか? それともこれらはショーであってレビューではないとか劇団の体を成してないとでも? 岡田敬二ともあろうお方がOSKの存在を知らないのなら無知にもほどがあると言えますし、知ってて書いているのなら悪質です。

おまけに「宝塚は暴力やドラッグ、セックスのシーンが無く」。バウホール公演は宝塚じゃないと言うのでしょうか? 今年のバウホール公演「忘れ雪」での凄惨なリンチのシーンは観ているこちらがあきれるほど長かったんだけど。さすがにドラッグやセックスを直接描いた場面はありませんが、大劇場公演でも殴り合っているシーンは普通に出て来ますよね。

宝塚の都合のよいところだけ見て、他の部分は見えなくなっている(あるいは、見えないようにさせている)ようでは、岡田さんが今後いい作品を作れるのかどうかちょっとあやしいです。

「清く、正しく、美しく」だけで劇団が経済的に成り立つのなら苦労は要りません。宝塚が今のような活況を呈するようになったのは、ベルばらの偶然な大ヒット、阪急電鉄の支援、華やかさの演出とそれを求める観客のニーズが合ったこと、だと思います。

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